【農事(作事)日誌】2月1日(睦月朔日)新月

日出:06:39
南中:11:52
日入:17:05

月出:06:53
南中:11:51
月入:16:54

天気:晴れ
気温:−3℃〜10℃
風: 西 2メートル

作業:(作事)
1 扉枠(柱)建柱
2 足場用脚立・道板運搬
悟空

使用具:
充電式ドライバー
充電式丸ノコ
ノコギリ
ノミ
玄能
水平器

資材:

本日の購入品:

備考:
村社参拝

朝一番で池田林業さんへ足場関係の資材を借りにキキと一緒に走る。
建築一級技能士の飯田さんの現場に案内されて、建築中の現場を見学されてもらった。オラたちが建てている小屋と違って、潰れそうもないほど堅固に建てられている💦
こんにゃくと金塊くらい違う。さすが建築一級技能士だ。確かにハウスメーカーの大工のことをありぁ〜第九じゃなくて、第五くらいかな〜、なんて嘯くのも頷ける。
それから、池田さんが日曜日限定でオープンしている木鋸(きのこ)というレストランにも案内してもらった。実は池田さんは、小澤さんがやっている料理教室の生徒さんなのだ。あとで小澤さんに池田さんが木鋸(きのこ)で出している料理のことを聞いたら、基本はしっかり守っていると言っていた。今度、機会があったら日曜日にお邪魔してみようか。
実は、そこで耳寄りな話を聞いた。このレストランにある複合コピー機を無償で使わせてくれるというのだ。コピー用紙だけ持ってくれば、トナー代も何も要らない、USBにデータを入れてくればパソコンからプリントしてもいい、ということ。なんと素晴らしいお話だろう。例の請願書の印刷をコンビニのネットプリントでやると、白黒が一枚20円という破格の高額商品になるのに、ここにくれば無償だという。レストランのダイヤル錠の番号まで教えてくれた(忘れてしまったけど💦)。中で勝手にお茶を飲んでもいい、その時はお賽銭だけ置いてって、と気前のいい話までしてくれた。ありがたいお話だ。池田さんは地元でボランティア活動もしているらしく、その仲間にも無償でコピー機を提供しているらしい。なんと、剛腹な人なんだろう。ちょっと豊かな体型ではあるけど・・。さらに剛腹な人だ。
そして、昼頃、ホームランドにも顔を出してくれて、色々と細かいアドバイスをしてくれた。彼女は実は建築設計士で、施工管理もしている人だったのだ。ただの材木屋さんではなかった。以前から仕事上の付き合いはあったが、そこまでは知らなかった。

午後、村役場の農業委員会から電話があった。ちょうど役場へ行く用事があったので、農業委員会の窓口に糸賀さんを訪ねた。電話の内容は、先日の「制限除外の農地転用届」に問題があって、実は1平米以上の建物を建てるときは建築申請が必要で、県の承認(4月1日からは裁量権が村へ移管)が必要になるとのこと。その上、農地法第四条に基づく申請が必要で、農業従事者ではない小澤さん(えっ?初めて知った)が農地に建物を建てようとする場合は、転用の目的に妥当性がなければならない、等々難しいことを言い始めた。
そこでオラは切り返した。
お話はよくわかった。それで、結局、畑地に農業用倉庫と作業小屋を建てるには、どうすればいいのか、それを指導してくれ、と。
あれはできない、これもできないというのがあなたの仕事ではなく、オラたちがどうすれば活動しやすくなるかを考えるのが、公務員であるあなたの仕事なんだよと、ちょっと説教臭く「指導」した。
それに、マスクをして、さらに透明の仕切り板越しに話すあなたの声はよく聞き取れない、と言ったら、それでは場所を変えましょう、と言って、役場の駐車場で話を続けた。
オラのほうからは、さっきの説教の続き。
糸賀さん、耕作放棄地がこれだけ増えている状況の中で、耕作放棄地を開拓して、周辺の人にも喜ばれている活動をしようとしているのに、あなたは足を引っ張るのか、それとも応援するのか。農業委員会の職員としてあなたは美浦村の農業、日本の農業の現状を、どう捉えているのか。農地法などという古色蒼然とした法律の規制をそのまま今の日本に適用してどうなるのか。ベッドが小さくなったからといって、あなたは成長した青年の足を子供用ベッドの大きさに合わせて切るつもりか。公務員の裁量権はなんのためにあると考えているのか。
結構、畳み掛けた。やんわりと。
公務員として、法の規制と現実とのギャップで辛いあなたの立場はよくわかる。ワクチン接種事業を進めている職員だって、自分に小さい子供がいれば、あんな悍ましいワクチンなんか、本当は打ちたくないでしょう。
オラたちの活動がうまく行くよう、ぜひ応援してください。
だんだん、彼もこちらの心情を理解してくれたようで、耕作放棄地の問題は、農業後継者不足の問題も絡んでいて、農水省の方でもなんとかしなくてはならないという動きもあるようですので、なんとか考えましょう、と言ってくれた。
話はここで終わりだ。しかし、彼一人の努力でどうなるもんでもなし、彼には強力な上司という大きな壁が控えてもいる。
今年の4月1日から裁量権が村に降りてくるということなので、そうすればまだやりやすくなるかもしれないので、このまま作事は継続して、しばらく様子を見ることにしよう。
このあとすぐに、小澤さんを訪ねて、この話を、そっくり話して小澤さんの了解を得た。
小澤さん曰く、まったく、しち面倒臭いことばっかり言うわね〜。
ほんと、そのとおり、しちめんどくせぇ〜。

以上

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