【農事(作事)日誌】 文月五日(8月2日)

七十二候:大雨時行(たいうときどきふる)

日出:04:46
南中:11:45
日入:18:44

月出:08:43
南中:15:05
月入:21:19

天気:晴れ のち くもり  
気温:25℃〜37℃
風:南西 1m

作業:(農事・作事)
畑の除草。

使用具:

資材:

備考:
夕方、作業のためホームランドに向かってしばらくすると、バイパスの手前の田んぼの畔で、シルバーカーを押した老婆がオラに手を振っているのが見えた。そばに車を停めて窓を開けると老婆はオラに必死に叫んでいる。
「助けてください!」

オラは、シルバーカーが田んぼにハマって動けないのかなと思って車を降りて田んぼの畔を老婆に近づいていくと、何と、そこには老人男性が田んぼと畔の間に倒れ込んでいる。
老婆が言うには、午前中、排水路から田んぼに水を引き入れるために水中ポンプを持って出かけたまま、昼になっても戻らないので、心配になって来てみたら田んぼで倒れていたのだという。
車のトランクに急速冷却剤を積んでいたのを思い出し、3個を冷却させ老人の頸動脈と後頭部にあてがった。

そして救急に電話をかけ救急車の出動を要請した。町なかではないので、目標物もないので場所を伝えるのに戸惑っていると、電話口の向こうから「あなたの位置はこちらで大体把握できているので、救急車が近づいたら手を振って合図をしてください」と言う。スマホの発信元の位置は救急隊で把握している。そういうことだ。

倒れている老人に声をかけると意識はあるようだった。老婆のほうは奥さんらしく、近くの部落(布佐)に住んでいるという。倒れている男性は飯田浩二八十五歳。跡取りがなく、もう百姓を止めるように勧めたのだが、まだ体が動くのでしばらく続けるということで、2町3反の田んぼをやっているということだ。
この炎天下、跡取りもなく、高齢をおして一人で農作業をやっている。そして熱中症で田んぼで倒れた。
まさに日本の農業の姿の縮図のような出来事だった。

以上

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