【農事(作事)日誌】 文月二十一日(8月18日)

七十二候:蒙霧升降 (ふかききりまとう)

日出:04:58
南中:11:43
日入:18:27

月出:21:34
南中:04:22(8月18日)
月入:11:19(8月18日)

天気:くもり
気温:23℃〜30℃
風:北東 2m

作業:(農事・作事)
さつまいものつる苗定植
なす整枝・収穫

使用具:

資材:

備考:
「上総掘りを記録する会」の新井さんという方と一時間以上に亘ってお話をお伺ったいました。
まず第一声は「簡単にできるなんて思わないでください。ほとんどの人が失敗します」と大きな釘を刺されました(笑)

もちろん、オラも簡単にできるなんて思っていませんでしたが、井戸を掘ろうという場所の地層、水利をよく知らなければならないとあらためて思い知らされました。

皆さんは竹ひごの比重をご存じでしたか?
答えは「1」だそうです。
つまり地中の中で竹ひごを使って堀り鉄管をやりとりしても、粘土水の中では竹ひご自体の重さはゼロで、どんなに長く竹ひごを繋いでいっても、引き上げる時の重量は掘り鉄管の重量だけで、だから竹のはねぎだけで何百メートルも掘り鉄管を持ち上げることができるということです。

実は、竹ひごの代わりに13ミリの塩ビ管で代用できないだろうか、なぜなら竹ひごをついでいって途中で接合部が外れたら一巻の終わりだからな〜、なんて考えていたのですが、塩ビ管では比重1を実現することは不可能で、重さの関係で、だから掘れてもせいぜい30mが限界だということを知りました。
竹ひごを使ったのは、それしかない時代だった、ということもあるかもしれないけど、もっと実利的な意味合いもあったんですね。
ふか〜い❗️❗️

そして、伝統的な工法でやろうとすれば、まず第一に職人技が必要で、道具を自作するだけでも十何万円はかかるということ。

「上総掘り」は簡単ではない。難しい、と覚悟しました。でも、だからこそ挑戦する意味があるとも思いました。

お話ししてくださった新井さんは「私は上総掘りに関わってはいますが、決して『上総掘り信者』ではありません。上総掘りの原理を知って、新しい技術、道具を工夫して、新しいやり方で井戸を掘ればいいんだ。上総掘りという古い技術から学んで、新しい工夫を加えてやることに意味がある」と仰ってくださって、その言葉は、とても参考になりました。

以上

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